日張山青蓮寺

今日は「場づくりの一環を学ぶ」ということで、報恩寺と同じ浄土宗の、菟田野にある青蓮寺に一日お邪魔することになりました。ここは奈良時代から続く尼寺で、今回のインタビューのテーマである「女性」と関わる部分も多く、行く前から興味がありました。

ご住職さんは年齢に似合わずとても若々しい方でした。もともとお寺の家に生まれたというわけではなく、あることがきっかけで仏道に入りお坊さんになったそうです。ご実家も菟田野ではなく、現在もお寺には毎日ご自宅から通っているとのことで、菟田野の地域の人たちからは最初はなかなか歓迎されなかったりというようなことも経験されていました。(田舎に住む人の考え方はどういったものかなどもお聞きしましたが、この点については私がこの身で体験したものではないので、現時点では何とも言えません。。。)

午前中に青蓮寺に着き、こういった話を少ししたあと、お寺までの車道の掃除をまかされました。青蓮寺は菟田野の民家から山奥に入ったところにあり、入り口からもさらに登山道を5分ほど歩いたところにあります。登山道の脇に車道も最近作られたらしく、その新しい脇の車道をほうきで掃いていきました。

ハチやアブと格闘しながら、掃除で汗だくになった後は、ご住職さんにインタビューさせていただきました。ですが、インタビュー内容は、そもそも彼女には当てはまらない項目がいくつもありました。というのも、普段お坊さんをしてらっしゃって、彼女の生きている境涯みたいなものが、そもそも俗に言う「俗世」で生きている私達とは違うからとのことでした。

すごく納得しました。もともと私がインタビューを作ったきっかけも、周りの恋愛至上主義みたいな風潮に疑問を持って、「本当に恋愛とか結婚とかが女性にとって幸せなんだろうか」と思ったことでしたし、それはお坊さんとか神仏とか、崇高なものを普段そこまで意識せずに、いわゆる「普通に」暮らしている私や他の人々のことを意識して湧き出た質問だったからです。

となると、今の私のインタビュー活動も、井の中の蛙状態で、結局は俗世の中でただもがいているだけで意味のないものかも知れませんが。。。ですが、お坊さんなどになる場合を除いて、生きるのには俗世を避けては通れないのも事実なので、このインタビューが全く無意味というわけでもないと信じてます。。。

結果、インタビューとしては適切なインタビュイーとは言えなかったかも知れませんが、個人的には、お坊さんであることや、仏教のことについていろいろ聞けて、もともと宗教全般に興味のあった私にはとても興味深かったです。彼女の信心の強さもしっかり伝わってきて、たとえ私が浄土宗の信者でなくとも、その心には深い敬意を払わなければいけないと思いました。

居場所づくりのことについては、「居場所」の定義とは何か、青蓮寺で考えてみたら?と天根さんには言われていましたが、結局これについては今日のところははっきりせず。。。おいおい考えていこうと思っています。

2017-08-05 | Posted in 8期生 平居 日報Comments Closed 

関連記事