インタビューふたつ

午後に大阪から帰ってきて、そのままインタビューへ。相変わらずインタビュー内容について悩んでいたので、この状態で実施するのは気が引けましたが、キャンセルするわけにもいかずとりあえず従来のアンケート用紙を持ってインタビュイーに会いに行きました。OFF直前のインタビューで定住者の目線がよりはっきりしたことから、とりあえず彼女達の女性としての部分より、地域の一員としての部分に焦点を当てようと思いました。今日の予定は二人。一人は松山地区の陶芸作家さん、一人は室生でこの前お邪魔したカフェfufufuの経営者さんです。

一人目の作家さんは、主に陶磁器のランプカバーを製作されていて、「陶工房 釉(ゆう)」を開いています。陶磁器に細かい穴で模様が描かれていて、ランプに被せるとその模様が影になって壁や床を彩ります。写真は撮り忘れましたが、とても綺麗なので、ぜひ「陶工房 釉(ゆう)」で検索してみてください。

興味深いのが、彼女の住む松山地区では二年に一回はならぁとが開催されているものの、公式には出展されていなかったことです。開催時期に合わせてアトリエは開放し、はならぁと関係者の方も看板を用意してくれるらしいのですが、他の出展作家さんのように指定会場を借りて展示はしていないようです。彼女によると、今まで作家募集について詳しい情報を手に入れる機会があまりなかったとのことでした。

また、はならぁと時期だけに限らず、彼女はもっと自分の作品をたくさんの人に見に来てもらいたいと仰っていたのですが、なかなかそれを現実にするのは難しいそうで、こういった集客やはならぁとへの募集に必要な「情報」の公開や提示の難しさを感じ、またそれを効率よくできていないことを思って歯がゆかったです。

そして次のfufufuでは、室生でカフェを経営するに至った経緯や、そのベースとなっている経営者さんの考え方を中心にお聞きしました。彼女はいろんなイベントを企画、実行する場として、また「皆が安心、リラックスできる場所を作りたい」との思いから、カフェを開いたのだと語っていました。この「安心できる場所を作る」という思いは、私が将来の目標として描いていたものとそっくりそのまま同じだったのでびっくりしました。私も似た思いを持っていて、それを実現するための方法を探していたら「地域活性」や「まちづくり」のようなキーワードに出会って、それでそもそもウダカツに出会ったのでした。

↑遠目から見たfufufu

このような「場所作り」の過程では、一人目の方と同じような集客の問題や、地域の人とのさまざまな問題も彼女は経験していて、改めて「場所を作って人に提供するってどういうことだろう」と考えました。そして最終的に、自分が本当にしたかったこともそういえば場所を作ることだったと(ここしばらく忘れていましたが)思い出して、原点に戻ったような気がしました。となると、自分が本当に知りたかったことは、この目標に向けて、「どういうところに人は集まるのか」、また「そうして作った場所を、たとえば定住者とか移住者とか、その人が何者であるかに関係なくどうやって皆が安心できる場所にするのか」といったことでした。今はこの思いを何とかインタビュー内容に反映できないかと考えています。

2017-07-24 | Posted in 8期生 平居 日報Comments Closed 

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