喜楽座大掃除 1日目

今日の喜楽座大掃除の初日は、たくさんのはならぁとの関係者やボランティアの人が集まり、ウダカツが始まって以来、初めてこんなにたくさんの人と一度に知り合いました。

喜楽座は、表からみると一見普通の倉庫ですが、一般的な町家の造りと同じように奥行きがあり、一番奥に劇場として使われていた空間がありました。この場所は普段は非公開なので写真は載せられないですが、天井が高く、横幅も広くて、開放感がありました。また、昔の映画や俳優・女優のポスターが貼られていたり、内装のデザインに歴史を感じました。

50年前に映画館を閉業してからは、近所の書店の倉庫になっていたそうで、喜楽座内は教科書などの書籍がたくさん積まれていました。その他、とにかくたくさんの物が置かれていて、今日は主にそれらを分別して廃棄する作業をしていました。

地元の人もそうでない人も一緒になって作業をしましたが、私は始終、皆さんの「喜楽座をよみがえらせたい」といったようなポジティブな心意気を感じていました。物はたくさんあって作業は大変でしたが、作業中は常に会話が飛び交っていて、それが全て自分達のモチベーションにプラスになるような内容だったからです。とても良い雰囲気で、埃まみれになりながらの作業も苦ではありませんでした。

お昼休憩中には、数年前に宇陀に移住してきた参加者の女性の方が色々話を聞いてくださって、私も彼女のここでの生活について色々質問させてもらうことができました。そして、実際の「宇陀での生活」とはどういうものかが少しだけはっきりして、有意義な時間になりました。写真は休憩中に喜楽座から徒歩数分の「休日ダイヤ」さんでいただいたみかんジュースです。自然な甘さでとろみがあって、いままで飲んだオレンジ系ジュースのなかではダントツでした。

終了後は報恩寺で交流会があったのですが、その際に専門家の先生に、喜楽座の歴史や文化財的な価値などを説明していただきました。先生は、今日の少ない開放時間で喜楽座の中を注意深く観察し、喜楽座がたどってきたかもしれない歴史について短時間で仮説を立ててそれを説明してくださいました。歴史が好きな私にとっては、江戸時代にまでにさかのぼるお話にずっとわくわくし通しで、結果的に喜楽座に対してより親近感が沸きました。喜楽座のことをもっと知れたおかげで、明日の掃除はもっとわくわくしたものになりそうです。

2017-07-09 | Posted in 8期生 平居 日報Comments Closed 

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