中学生の職場体験他

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今日はまず中学生の職場体験の見学をしました。あまり関わる機会のない中学生の姿を見て、自分も昔はこうだったのかなと思いました。田中さんは中学生に丁寧に教えていて、体験学習を大切にしていることが感じられました。その中で田中さんがおっしゃっていた「自慢できるくらい一生懸命畳を作っている」という言葉が印象的でした。僕はまだ働いていないので、それがどれだけのことか分かりませんが、働くようになった時にはこんな風に言えるようになりたいです。体験学習が終わった後、中学生を受け入れている理由を尋ねると、「地元で飯を食わせもらっている分の恩返し」だとおっしゃっていました。その子供たちが直接買ったわけでもなく、何かしてもらったわけでもない。それでも地域に住む子供たちに関わることで恩返ししようと思えるというのは本当にこの地域を大切にしているんだと感じました。
夜には地蔵盆の宴会に同席させていただきました。皆さんよそ者の僕を暖かく迎え入れてくれて、「これもどうぞあれもどうぞ。」と、まるでそんなこと関係ないかのように接してくださいました。これも田中さんが地域の皆さんに信頼されているからこそだと思いました。みなさん本当に仲が良くて、その輪の中に入れてもらえて嬉しかったです。こうして地域は繋がっていくのだと思いました。
住職さんには宇陀の起源についてお話していただきました。日本の誕生以前まで遡る物語で、この地の歴史の長さを感じました。きっとこれも宇陀の魅力の一つなのだと思います。
その後、獅子舞の練習に立ち会わせていただきました。僕の想像よりずっと若い、僕と同じくらいの人たちが真剣に練習していました。それだけのことが新鮮で、すごいと感じました。ベテランの方が教えて、若い人たちがそれを真面目に聞いて実践している姿を見て、伝統を守っていこうという想いと、ぞれがずっと繋がってきた文化の重みの一端を見た気がします。僕が短い時間の中で感じられるものはわずかなので、無駄にしないようにしたいです。
練習の合間に僕にも道具の使い方や太鼓の叩き方を教えてくださいました。よそ者の、これから引き継いでいくわけでもない僕に丁寧に教えてくれました。真剣に僕も取り組まないと失礼になると思いましたが、きっと足りなかったです。よそ者の僕に教えてくれた意味を考えながら、あと数回ある練習に参加したいと思います。
今日は多くのものに触れることができました。これからもきっとたくさんのものに触れることになると思います。その一つ一つに真摯に向き合い、沢山のことを感じないと、自分にとってもったいないのはもちろん、何より相手に失礼になります。そのことを忘れずに取り組んでいきたいです。

2016-08-24 | Posted in 7期生 伊吹 日報Comments Closed 

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